Room105 音楽へのいざない~ブラームス

  • 岡本会場 2023年12月16日(土)
  • 岡本会場 2023年12月19(火)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

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サロン開講によせて

年末恒例の音楽サロンであるが、今年は、昨年のシューマンのときにクララと親密な関係にあったブラームスである。ブラームスといえば、ハンガリー舞曲第5番だろう。チャップリンの映画『独裁者』で、ヒトラーにそっくりの理髪師チャップリンが、この曲に合わせてナイフを研いだり、ひげを剃ったりする場面はご存じの方もいるだろう。抱腹絶倒とはこの場面のためにある熟語だと思う。他の曲では、ブラームスの子守歌はみんな知っているはずだし、少し詳しい人なら交響曲第4番をあげるだろう。昔、大学受験ラジオ講座というのがあって、そのテーマ曲はブラームスの大学祝典序曲の一部を取ったものである。

さて、オーナーがブラームスのことについてどれだけ知っているかと誰かに聞かれたとしても、①なんか重苦しい感じの曲が多い、②クララと親密になったが一線を越えなかった、③バッハ、ベートーヴェンとともに三大Bと呼ばれる、③髭もじゃの太った人、くらいだろうか。古典派のバッハ、モーツァルト、ロマン派のショパン、シューマン、リスト、チャイコフスキーなどと比べると、ブラームスの人と作品について、あまりにも知らないことだらけである。今回のサロンの準備は、ほとんどゼロからのスタートであった。

そこで、ブラームスについて、いくつか解説書を読み、ネットで検索し、CD全集を買って聴いてみた。むむむ・・、これはなかなかの難敵である。問題は、どの曲を聴いても、メロディがなかなか脳に定着しなのことである。初めて聴く曲だからではないかと思い、繰り返して聴いてみても、やはりすんなり入ってこない。このようなことはこれまであまり経験したことのない。なぜ、入ってこないのか? その理由ははっきりとはわからないが、まず、主題のメロディがなんか普通と違う。そして、そこからの変奏がまたむずかしい。ショパンやベートーヴェンの曲なら、次にこうなって、最後はこう収まるというのが、予想が立つのに、ブラームスはそうならない。でも、なんか奥は深そうだ。ブラームスは、古典をものすごく勉強しているらしいので、音楽をよくわかった人であれば、そのよさがわかるのではないかと感じた次第である。いやはや、ものすごい人である。

サロンでは、いつものように、作曲家の生涯、作品をオーナーが理解できる範囲で解説するとともに、オーナー選の20数曲を聴いていただく。終わってからの、みなさんの感想が楽しみである。来年もよろしく!