Room103 宗教へのいざない~最澄と空海

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2023年9月9日(土)
  • 岡本会場 2023年9月20(水)
     講習時間:19:00~22:30
     参加費用:7000円(税込)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

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サロン開講によせて

宗教については、これまで、Room14キリスト教、 Room18イスラム教、 Room52仏教で、世界三大宗教を取り上げた。前回の仏教では、原始仏教から始まり、仏教の世界観、日本の仏教全体を概観した。今回は、日本の仏教の改革者ともいうべき最澄(伝教大師)と空海(弘法大師)について、二人の大師の生涯とその教えに迫る

オーナーは比叡山に何年か前に訪れたとき、延暦寺とは比叡山全域を境内とする大寺院であることを知り、驚いたものである。根本中堂の「不滅の法燈」や、大講堂では叡山で修行しその後さまざまな宗派を開いた宗祖の像は特に印象深かった。そして、いつか比叡山延暦寺をサロンで取り上げたいと思っていた。その後、サロンの常連の一人が、四国霊場八十八ヵ所を満願成就した。そして、すべての霊場の朱印と墨書が入った掛け軸を見せてもらった。これは、いつか、空海もやらなくてはならないと思った。そこで、今回、最澄と空海をセットで取り上げることにした次第である

最澄と空海、これまで歴史の授業でさらっと学んだ程度であったので、その人物像については、ほぼ知識皆無で準備にとりかかった。そして、両大師の生きざまを知るにつれ、超優秀な頭脳を持ちながら、あえて苦難の道を選択し、日本の仏教界に大革命をもたらしたことに驚き、心から敬服した。第18次遣唐使船で二人とも唐に渡り、帰国後、二人の交流が始まる。最澄が空海から密教経典を借りたり、最澄の働きかけで空海が高雄山寺に入るなど、最初は良好な関係であったが、ある二つのことが原因で決別することとなる。二人の人間性の違いも面白い。最澄は自分の弱さを表に出すが、空海は決して出さない。空海は論理で迫る。最澄の愛弟子である泰範が空海の元から帰ってこないので、最澄は泰範に愛情こもった手紙を書く。それに対して、泰範でなく空海から返事が送られてくる。内容は最澄の真意を見破り、見事な論理で論破する内容である。鳥肌がたつ。二人の生きざまをドラマ仕立てにすれば面白いと思う。さて、キャスティングをどうするか。サロンで学んだあと、話し合うのも一興である

今回の準備にあたり、わかりにくい仏教用語が多くて理解しにくかった。そこで、イントロダクションで、最澄と空海に関してテキストに出てきた仏教用語を一覧にまとめた。言葉を理解することで、さらに、仏教の世界、というか最澄と空海にに親しくなれるであろう