Room99 数学へのいざない~虚数

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2023年1月21日(土)
  • 岡本会場 2023年2月9日(木)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
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サロン開講によせて

今回は、久しぶりの数学がテーマである。これまで、いきなりRoom13「微分積分」から始まり、Room29「確率」、Room43「形(幾何)」、Room51「複雑系」、Room53「行列とベクトル」、Room67「次元」、Room75「素数」の7テーマに挑戦した。いずれも数学に興味のない人にとっては厳しい内容であった。しかし、オーナーは科学的、論理的思考のベースは数学であると確信している人間なので、これからも折をみて、数学を取り上げるつもりである。

さて、3年ぶりとなる数学のテーマは「虚数」である。虚数を始めて知ったのは、2次方程式を解の公式を学んだときだったと思う。分子に√(𝑏^2−4𝑎𝑐) というやっかなものがあって、それが負の数なら、普通には解けないので、 √(−1)=𝑖という得体の知れない数を創造(想像)し、それが虚数だと教えられた。2乗してマイナスになる数など想像もつかないが、とりあえず、 𝑖は他の定数と同じように扱い、𝑖^2 が出てきたら-1に置き換えればよいということだった。そもそも、2次方程式など社会に出てから使ったことがない、ましてや、虚数など何の役に立つのか!と多くの人は思うだろう。しかし、数学や物理が大好きなオーナーにとっては、虚数は大好きとまではいかないが、不思議な魅力を感じる数である。2000年に、吉田武著『虚数の情緒』という奇妙なタイトルの本が発売された。1000ページ、4300円という破格の数学書であった。オーナーは書店で見つけて迷わず購入し数日で読破した。内容は数学がメインで虚数が必要な物理にも踏み込んだものだったが、虚数を理解することの意味がテーマであった。あらためて、この本を読み返して、ますます、虚数に親しみを感じたところである。

さて、サロンでは、虚数の誕生までの数の歴史から始まり、虚数の意味やその活用法について解説する。『虚数の情緒』の506ページに、「虚数を論理的に理解し、感情的に納得し、心のそこから「わかること」が出来れば、数学の本当の愉しさや美しさ、その「自由性」を感じる準備が整った、といえるだろう。」と書かれている。このサロンが、少しでも、吉田武氏のことばに近づくことができればいいのであるが、なかなか大変だろうと思う。