Room98 音楽へのいざない~シューマン

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2022年12月17日(土)
  • 岡本会場 2022年12月20(火)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
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パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

今年で12回目となる年末恒例の音楽サロンは、19世紀のドイツロマン派を代表する、ロベルト・シューマンを取り上げる。シューマンの作品で最も有名なものは、子供の情景作品15第7曲の『トロイメライ』であろう。実は、オーナーが垂水の保育園時代、毎日のお昼寝の時間に聴かされた曲こそ、『トロイメライ』であった。まだ寝たくない、遊びたいときに聞かされたから、オーナーは、その情景を思い出すという理由で『トロイメライ』が好きではない。しかし、『トロイメライ』は実に美しい曲である。特に、終わりに出てくる、ハ長調の和音は、ハッとする。『トロイメライ』以外では、合唱クラブにいた人なら『流浪の民』をご存じだろう。オーナーは、高校1年の文化祭で初めて聴いた。男女計4名のソロ(S、A、T、B)が、短いパートを順に歌うところが印象的であった。

さて、シューマンの作品をみなさんはどれくらいご存じであろうか。同時代のショパン、リスト、ブラームスらと比較して、少ないと思われる。シューマンの生涯については、少し音楽に詳しい方なら、妻のクララ・シューマンと熱烈な恋愛結婚をしたことや、晩年、精神的な病に苦しんでライン川に投身自殺を図ったということはご存じかもしれないが、詳しい生涯についてはほとんど知られていないと思う。かく言うオーナーも、シューマンのいくつかの曲、例えば、交響的練習曲作品13、ピアノ協奏曲イ短調作品54など、学生時代からのお気に入りはあるものの、あまり、好んで聴いた作曲家ではなかった。今回、サロンで取り上げることとなり、その生涯を学び、多くの曲を鑑賞してみて、一般にあまり知られていない理由がわかった気がする。実は、シューマンには、一般受けする曲とプロ好みするようなやや難解な曲が混在しているのである。例えば、ピアノソナタ第2番などは、最初に聴いたときは、なんだか、飛び跳ねたような変わった曲だなという印象であったが、何度も聴いているうちに、これが、止められなくなったのである。それで、このサロンのテキストを作成しながら、10回くらい繰り返して聴いてしまったという次第である。このような曲は他にもある。それから、1947年の映画「愛の調べ」の主題となっている、ロベルトからクララに捧げられた『献呈』も素敵な曲である。映画では、リストが自ら派手に編曲して披露したところ、クララが怒ったという場面も見られて面白い。

サロンでは、いつものように、シューマンの生涯と作品を解説し、できるだけ多くの曲を聴いていただこう。知れば知るほど、聴けば聴くほど、シューマンが気になってくること、請け合いである。