Room16 遊学へのいざない~パズル

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注) 下記の講座は終了しました

みなさま大変お待たせいたしました!
教養サロンRoom16はいよいよ夏休み企画★知的興奮度200%のパズルであります。
脳トレでおなじみの数字パズルや論理パズルはもちろん、懐かしのスライドパズルや立体パズル、
クールな錯視系や暗号系、仕事が手につかなくなる謎解き系まで完全網羅!パズルコレクターでも
あるオーナー肝入り企画、おそらく初モノ満載です。

  • 神戸会場 2012年 8月25日(土)
  • 大阪会場 2012年 8月30日(土)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

私は無類のパズル愛好家である。幼少のころ、家にあったタングラムに夢中になった。タングラムとは正方形のケースにぴったりと収まる7つの小片を組み合わせて、課題のシルエット図形をつくるものである。15ゲームの虜にもなった。これはみなさんもきっと遊ばれたことだろう。1から15までの数字が書いてあるタイルを一つずつスライドさせて目的の配置にするパズルだ。15枚のうちのどれか2枚を入れ替えると、どのようにスライドさせても成功しないということは経験的に感じていた。あとからわかったことであるが、このことは数学では群論に属する上級テーマだったのである。小学生のとき、多胡輝氏の「頭の体操」がカッパブックスシリーズで出版された。これは衝撃のパズルであった。常識を覆すとはまさにこのことかと思った。これが当時の日本人にとってのパズルの原点になったと思う。同書は全23巻まで続き、当然のことながらすべて制覇した。中学生のとき本屋で見つけた数学ゲームというパズル書に夢中になり、私にとって数学がより楽しく身近なものになった。社会人になってから購読を始めた雑誌サイエンス(現日経サイエンス)には、1956年から1981年までの25年間毎月欠かさずマーチン・ガードナーの超人気コラム「数学ゲーム」が連載されていた。私はもちろん、これにも完全にハマった。稀代の啓蒙数学者イアン・スチュワートらに引き継がれた同コラムはスタイルやタイトルの若干の変更はあったものの、今でも続いている。もちろん、私は1978年以降のすべてのバックナンバーを持っている。二コリというパズル創作会社との出会いも社会人になったころで、ここの社長が命名した数独が今や世界を席巻している。数独に関しては私は上級者ではあると思うがまだまだ研鑚が足りない。二コリが世に出した数々のペンパ(ペンシルパズル)は、暇つぶしという見方もあるが、一度ハマると容易には抜け出せない麻薬のような力がある。数年前に東急ハンズでキャストパズルを見つけて衝撃を受けた。これは智恵の輪みたいに絡まった鋳造金属片をはずし、そして元に戻すというだけのパズルであるが、実に難しい。しかも芸術的によくできていてクールである。40種以上買いそろえた。企業研修で紹介すると喜ばれる。

 

私はパズルを通して、脳の回転スピードや発想力、そして脳の忍耐力が高まったと確信している。ところで、パスルはクイズとは全く違うものである。「アタック25」「Qさま」「高校生クイズ」「連続クイズ ホールドオン」「クイズタイムショック」なども好きでよく見るけれど、これらは知識を競うものである。パズルに知識はほとんどいらない。若干の基礎知識と粘り強く考える力があればいい。たけしのコマ大数学科という番組をご存じだろうか。毎週、数学の面白い問題をマス北野(たけし)や現役東大生(女性)が競って制限時間内に解くという趣向でこれは面白い。問題は基本的には大学入試レベルだけれど、中にはひらめき一発で簡単に解けるものがある。たけしは動物的直観で一発で解くが、東大生は正攻法で方程式を立てて結局ややこしくなって時間切れというパターンが多い。痛快である。優れたパズルとは、①問題そのものは誰でも理解できるが、②そう簡単には解けない。しかし、③ちょっと見方を変えるとAha!と閃いてたちどころに答えが見つかるという3つの条件を備えたものだと常々思っている。

 

世の中、混沌としてきているが、創造力のない政治家に私は何も期待しない。これからもパズルを考え、楽しみ、自分でいかなる問題も答えを見つけ出す。誰にも頼らず自分で生きる力をつけてくれる。ちょっと大げさだがパズルにはすごい力があると思っている。サロンではとにかくパズルを楽しんでいただくので、来てください。