Room37 物理へのいざない~波

注) 下記の講座は終了しました

みなさんが「波」と聞いて真っ先に思い浮かべるのはどんな「波」ですか?

海の波、電磁波、脳波などなど、波にも様々な種類がありますね。

私はハワイのノースショアのビッグウェーブをイメージしました。

日本の沖合の小さな波が1週間ほどかけて太平洋を伝い、

ハワイ沖であんなことになるメカニズム、イントロダクションとしてぜひ扱いたいと

考えています。

波っていったい何なのか?実は「我々は波でできている」らしいのですが、

それはいったいどういうことなのか?

様々な道具を使った体験コーナー満載で実施予定です。

お子さんとの親子でのご参加も大歓迎!!

いつものように、もちろん御家族、ご友人のご参加大歓迎!

お待ちしています!

  • 神戸会場 2015年4月18日(土)
  • 大阪会場 2015年5月25日(月)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

教養サロンは今回で6シーズン目に入った。その初回のテーマは「波」である。波といえば、まず思い浮かぶのは海の波であろう。日本語には、さざ波、風波、荒波、小波、大波、土用波、津波、引き波など、波を表わす言葉はバラエティーに富んでいる。水の波以外にも、音波、超音波、電波、マイクロ波、地震波、電磁波、さらには重力波というのもある。テーマにちなんで、オーナーがこれまで波に関することで印象に残っている話を3つご披露しよう。

その1は固体の波の話。オーナーは1995年1月17日の阪神淡路大震災での地震を神戸市東灘区で体験した。その時の振動の感触は20年経った今でも忘れられない。中学校の理科で、地震はまず縦波のP波(初期微動)がやってきて少し揺れた後に、大きな横波のS波がやってくると習う。それまで東京で何度も小さな地震は体感していたが、あの日のズドンという真下からのP波は尋常ではなかった。P波がでかいということは、S波はとてつもなく大きいはずだと冷静に判断し、これは大変だと思った瞬間に・・・来た!後でそれが震度7だと知った。そもそも、縦波、横波とは何だろうか?

その2は液体の波の話。オーナーが少年時代の夏休み、自宅があった明石の海でよく泳いだものだ。沖から大きな波が押し寄せてくるにもかかわらず、体がその波に乗って岸に戻されることはない。波が来ても体はその場に留まるか、むしろ沖に流される。つまり、波が来てもその媒質である水はあまりその場から前後に動いていないのである。では、波の水はどのように動いているのだろうか。縦波だろうか、横波だろうか。実は答えは単純ではないのである。

その3は気体の波の話。小学校6年生の卒業記念に、クラス全員がオルゴールを製作した。オーナーの作品は今でもパスカルのオフィスに置いてある。それを作ったときにあることに驚いたのである。オルゴールの単体だけを鳴らしてみても、ショパンの別れの曲の調べは小さな音しか鳴らない。それを木箱にセットして鳴らしてみると、びっくりするくらい大音量になる。いわゆる共鳴現象であるが、これはどういうメカニズムなのだろうか。

このように波とは不思議なものである。そしてその究極が、すべてのもの(物質)は波であるという事実である。物を構成している分子や原子のそのさらに元になるのもの(?)は電子やクオークなどの素粒子である。その素粒子の本質は波であるというのが量子論の主張だ。極端に言えば、森羅万象は波でできているということになる!波を知らずして、何も理解したことにはならない。サロンでは、「波」に関する不思議をわかりやすく解説する。今回から新たな取り組みとして、できるだけ実演を加えることにする。目で見て、音で聞いて、触って体感することで、より波を理解しやすくなるだろう。