Room97 科学へのいざない~ノーベル賞

注) 下記の講座は終了しました

  • グリーンエコー笠形会場 2022年10月15日(土)
  • 岡本会場 2022年10月31(月)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
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サロン開講によせて

10月といえばノーベル賞である。本年(2022年)も生理学・医学、物理学、化学、文学、平和、そして経済学の6賞すべての発表が終わった。オーナーが6賞の中では、いつも物理学賞に注目している。今年も発表の瞬間をネットのライブ中継で見ていた。これまで物理学賞、宇宙・天文分野と量子・デバイス分野が交互に選出されることが多かったのだが、昨年、地球環境分野という身近な分野が選出されたので、予想が難しくなった。いよいよ発表。スウェーデン王立科学アカデミーの選考委員代表が「本年のノーベル物理学賞はquantum mechanics(量子力学)分野からです」と発表。続いて、「quantum entanglement(量子もつれ)」という言葉が聞き取れた。なんと、量子もつれ!!。どんなに遠く離れていても、情報が瞬時に伝わるというアインシュタインもびっくりの現象である。今年は、量子分野、それも、ど真ん中!。量子コンピューターやテレポーテーションにつながるホットな話題である。その量子もつれの原理を、巧みな実験で明らかにした欧米の3研究者に贈られた。拍手!

ノーベル賞といえば、世界最高の権威のある賞であることは誰もが認めることだろう。しかし、なぜ最高なのだろう?世界には各学問分野で権威ある賞はたくさんある。自然科学3賞関連では、ウルフ賞、ガードナー賞、京都賞、イギリス王立メダル、トムソンロイター賞などなど。そして、ノーベル賞の受賞者は、ここに挙げたような賞を事前に受賞していることが多いのである。つまり、スポーツの分野にたとえてみれば、各スポーツ団体には世界選手権があるが、スポーツ全体の最高峰の競技として、オリンピックがあるようなものかも知れない。まあ、どこの世界でもいろいろ問題をかかえていて、オリンピックも例外ではないが、ノーベル賞にはそのような問題がないことを願うばかりである。しかし、ノーベル賞にも課題がある。各賞は最大2分野3名までと決められているため、昨今のグループ研究には馴染まないことがある。また、たった3名を選考することは、至難の業で、その選考プロセスは50年間極秘事項となっているが極めて不透明である。また、あとから追加された経済学賞はノーベル賞から外すべきだという声は絶えない。

とはいえ、やはり、ノーベル賞は名誉ある賞である。ほんの数例を除き、誰もがその受賞を喜んで受け入れ、人は最大限の賛辞を贈る。以前、オーナーが勤めていたコンサル会社のM社で、日本代表のO氏が密かに「Nプロジェクト」というものを動かしていたことを思い出した。詳しい内容は聞いていないが、噂によれば、N=ノーベル経済学賞とのことであった。残念ながら今なお受賞には至っていないが、O氏が提案した3Cなどの基本的なビジネスフレームワークは、オーナーとしては、かなり、受賞資格があるのではと密かに思っている。

さて、サロン「ノーベル賞」では、ノーベル賞の基礎知識、各賞受賞者について、詳しくお話しよう。ノーベル賞が、より身近に感じられ、人類の英知にますます感謝することになるだろう。