Room88 嗜好へのいざない~酒

注) 下記の講座は終了しました

  • グリーンエコー笠形会場 2021年10月16日(土)
  • 岡本会場 2021年11月2日(火)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

オーナーはそれほど酒を飲む方ではないが、飲めることは飲める。家では夕食に、飲みたいと思ったときに、食前酒としてビールを一缶ぐいっとやる。その爽快感はじつに心地よい。しかし、家ではオーナーしか飲まないので、それ以上は進まない。気の合う人と一緒に飲む場合は、ありがたいことに、酒が進む。酒が入ると会話が楽しい。心が弾む。適量の範囲では、酒は人生を楽しくしてくれる。酒にまつわるエピソードはいろいろあるが、オーナーが、これまでの人生で、最も少量で酔った日のことは今でも忘れられない。マッキンゼー時代の30代半ば、非常に難度の高いコンサルの仕事をしていた。そのときは、同僚らと飲んでも仕事のことが気になって全く酔わなかったし、酒がおいしくなかった。半年の後、いよいよ、クライエントの社長へのプレゼン。うまくいった!その夜社長からお疲れ様会をしていただき、冒頭、社長から「とてもよいプレゼンだった」とお褒めの言葉をいただいた。すると、突然、半年間一度も緩まなかった脳の緊張状態が一気に崩れ、「とりあえず」ビールで酔っ払ったのである。このとき、酒は飲む人の心の状態を写す鏡だと思った。

サロンの後のオフ会は、楽しいひとときである。親しい仲間と酒を酌み交わしながら、サロンのこと、仕事のこと、大好きな日本のことなど、とりとめもなく話す。酒は、その会話を弾ませてくれる。その仲間に「酒は命」という人がいる。おそらく、その人にとっては、酒を飲むことには理由などなく、酒は飲むものである、人生は酒だという感覚なのだろう。そういう感覚になれることは、実に幸せなことである。オーナーにとっては、それが、自然科学の世界に近いと思う。「なぜ自然科学を学ぶのか」ということに理由などない。オーナーの人生は、それらの謎に触れ、考えを巡らせ、人に話すことである。それが、先ほどの「酒は命」の方の「酒」に相当する。

さて、酒サロンでは、酒について何をまとめるのがよいか、なかなか難しかったが、いつものように、酒に関する科学として、アルコールが生まれるメカニズムに迫る。主役はミクロの酵母だ。その上で、(とりあえず)ビール、ワイン、そしてウイスキーの3種について、その種類や製法をまとめたのでご披露する。酒を飲むときには、今日の話など忘れて、楽しく酔っていただきたいが、たまには、この宇宙に酵母ちゃんがいてくれて本当によかったと思ってもらえるとオーナーとしても嬉しい。では、サッカロミセス・セレビシエちゃんに乾杯!