Room84 物理へのいざない~時間

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2021年5月15日(土)
  • 岡本会場 2021年5月19日(水)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

古代キリスト教的世界に絶大な影響を与えた聖アウグスティヌスは、「誰も私に問わなければ、私は知っている。しかし、だれか問うものに説明しようとすると、私は知らない」と述べたという。何のことかと言えば、それは、時間である。時間とは何か、これは哲学者、物理学者をこれまで悩ませてきた超難問である。そして、現代に至っても明確に答えられる人はいない。それどころか、「時間は存在しない」と主張する学者もいる有り様である。今回のサロンは、この「時間」をとりあげる。

人は時間に追われて生きている。一日三度の食事、毎日の睡眠、仕事、サロンの準備・・・。たまには時間を忘れてのんびり過ごしてみたいと思うが、時間があるからこそ、生きていると実感することも確かである。時間といえば、オーナーがまず挙げるのが、中学1年のときに熱狂的にファンだったTVのSF番組「タイムトンネル」である。タイムマシン系のものはよろず大好きであるが、タイムトンネルは群を抜いている。タイムトンネルとは、アメリカ軍が極秘プロジェクトとして建造中のタイムマシン。完成の一歩手前であるが、行き先をまだコントロールできない。たまたま上院議員が視察にきて、プロジェクトを中止すると言い出す。そこで、性能を証明するために、二人の科学者が無謀にもトンネルに入り、マシンに翻弄されながら、毎回、過去か未来を彷徨うというものである。因みに、初回の行き先は、1912年4月処女航海中のタイタニック号の甲板であった・・・。史実を熟知している科学者が、毎回歴史を変えることなく自身に降りかかる数々の危険に立ち向かうという設定が秀逸であり、また、正面から見るトンネルのフォルムが美しく精巧で、学校の休み時間に教室の黒板によくトンネルを描いていたものである。

皆さんはタイムマシンがあれば、どの時代に行ってみたいと思いますか。過去、それとも、未来?オーナーは、断然、未来を見てみたい。それも、1000年くらい先の世界である。果たして、地球環境はどうなっているか、人類は、問題を解決しているだろうか、日本という国は存在しているのだろうか。火星への移住は順調に進んでいるのだろうか。など、興味は尽きない。

時間には、生物的な時間、心理的な時間、哲学的な時間、宗教的な時間などさまざま切り口があるが、今回はオーソドックスに物理的な時間に絞った。理解するためには、相対性理論や量子論、宇宙論に触れざるを得ない。これらは過去のサロンでも扱ったテーマなので、その復習もかねて、時間に迫ってみたい。考えれば考えるほどわからなくなるのが時間であるが、今日は「時間」を楽しんでみよう。