Room76 歴史へのいざない~GHQ

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2020年3月28日(土)
  • 岡本会場 2020年4月3日(金)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
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サロン開講によせて

大東亜戦争が終わった1945年から今年で75年になる。戦後の占領時代を経た日本は奇跡の成長を遂げ、今やG7のメンバーとして文句なしの先進国である。オーナーの幼少期には、たまに道端で全身包帯に包まれた帰還兵がアコーディオンを弾いて無心していたのを見たことがあるが、戦後生まれの日本人の割合は2018年で83%、ほとんどの日本人は戦争は遠い過去のものであると思っているだろう。しかし、現実には日本はいまだに戦争の影を引きずっている。毎年終戦記念日に行われる戦没者追悼式のことを言っているのではない。もっとも切実な問題である。第一の問題は、日本国憲法である。現行憲法はマッカーサーの強い意向を受けてGHQが草案したものである。この憲法の下では、日本は軍隊をもつことができず、交戦権もない。自衛隊は軍隊ではないということらしいが、実質的には軍隊である。それはよいとして、本来国土と国民を守るべき自衛隊が、現実の戦争や紛争が勃発したときに、「専守防衛」という呪文に縛られ、敵が実際に攻撃してこない限り、武器の使用が認められないのである。そんな憲法は、世界中探してみても、日本にしかない。第二の問題は、国連憲章である。第53条は一般に敵国条項といわれ、第二次世界大戦において連合国の敵国であった日本やドイツはいまだに敵国であり、戦後確定した事項を無効あるいは排除した場合には、加盟国は安保理の許可なく当該国に軍事的制裁を加えることができるとされている。戦後75年も経過しているにも関わらず、この条文を後生大事に守っているのが国連である。そもそも、国連は、第二次世界大戦の戦勝5カ国だけが拒否権を持つという誠に理不尽なクラブであり、また、いかに人口の少ない国でも、1票を持つ摩訶不思議な組織である。日本は国連外交と日米同盟を外交の基軸としているが、本当にそれが国益にかなうものなのか、そろそろ、われわれ日本人は真剣に議論すべきであるとオーナーは思うのであるが、いかがであろうか。

さて、Room76は、現在の日本の形をつくったGHQがテーマである。日本にとって、GHQには功罪両面がある。功は戦後の日本を経済大国に押し上げたことである。そして、罪は、これが重要なのだが、われわれ日本人を洗脳して大和魂を骨抜きにしたことである。そのことについては長らくベールに包まれていたが、近年、西鋭夫氏や江藤淳氏らの研究によってGHQ戦略の本質が明らかになってきた。それは、周到に練り上げれた恐るべき思想改造計画ともいえる実験であった。日本は1945年8月15日で武器による戦争に負けた。しかし、本当の敗北は、その後の占領時代に仕掛けられた精神的戦争である。そして、その敗北は75年経過した現在に至るまで続いている。GHQ、恐るべしである。

歴史とはだれが書くかによって決まるので、やっかいである。我々にできることは、信頼できる史料に基づいて、冷静に検証することしかない。サロンでは、先の研究者らの成果に基づいて、GHQが行ったことを概観する。これからの日本をどう形作っていくべきか、そのヒントとなればオーナーの目的は一応果たせたことになる。