Room72 現代社会へのいざない~AI(人工知能)

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2019年10月19日(土)
  • 岡本会場 2019年10月23日(水)
  • 岡本会場 2019年10月28日(月)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

第72回教養サロンは、研究と実用化がまさに現在進行形のAI(人工知能)を取り上げる。AIの歩みは実は1950年代から始まっているが、それが大きく花開したのは、21世紀になってからである。ゲームの世界では、2016年3月15日にGoogle DeepMindによって開発されたコンピュータ囲碁プログラムAlphaGoが、韓国のプロ棋士李世乭(イ・セドル)九段との五番勝負において4勝1敗で勝利したことは記憶に新しい。仕事でも、医療での画像診断、自動運転、巨大倉庫での仕分け作業、会社の受付など、AIは多方面で活躍し始めている。就職相談や日常の話し相手にもなるらしいが、オーナーには、それがどこまで人間に近づけるのかという疑問が拭えない。

バイロン・リースは、著書『人類の歴史とAIの未来人類』で、これまでの数十万年の歴史時代を、革命的な変化が起こったという観点で次の3つに分けている。第一の時代は人類が火を利用し言語を発明した狩猟採集民族の時代(10万年前~)、第二の時代は農業を開始し都市を建設した農耕都市民族の時代(1万年前~)、そして、第三の時代は文字と車輪を発明して現代に至るいわゆる文明の時代(5000年前~)である。そして、今、第三時代の終わりから生まれたコンピュータに人工知能が搭載され、次の第四の時代が始まっていると主張する。AI搭載のロボットはこれからどこまで進化していくのだろうか?人工知能研究の世界的権威であり未来学者でもあるレイ・カーツワイルは、「人工知能は2045年に地球上で最も賢く最も有能な生命体としての人間を上回るように発生し、AI自らの手でそれぞれの新しい世代が迅速に開発される(シンギュラリティー、技術的特異点)という説発表して世界に衝撃を与えた。カーツワイルがいうように、AIは人間を超えるのだろうか?と考えていくと深刻な問題に直面する。すなわち、そもそも、AIロボットに人間のような意識をもたせることは可能なのだろうか?そのまえに、人間の意識とはどこから生まれてくるのか?いや、そのまえに、意識とはなんだろうか?すなわち、我々は哲学的な難問にぶち当たるのである。

サロンでは、AIの意味や種類、機械学習とその1つであるディープラーニングの基礎を学んだ上で、AIは何ができて、何ができないのかということを考えてみたい。オーナーが敬愛するアイザック・アシモフは、かつて、①ロボットは人を傷つけてはならない、②ロボットは人の命令に服従しなくてはならない、③ロボットは自己を守らなければならない、という三原則を発表した。もし、AIが人間を上回る知能を持ち、さらに意識までも持つようになれば、逆にAIロボットが人間原則なるものを作ってしまうかもしれない。なんだか恐ろしい世界であるが、本当にそんなAIロボットが生まれるのだろうか?アシモフが生きていたら、是非、聞いてみたいものである。