Room71 地学へのいざない~火山

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場 2019年8月24日(土)
  • 岡本会場 2019年8月30日(金)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
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サロン開講によせて

日本は世界有数の地震国であるとともに火山国でもある。現在、日本の活火山は111、うち常時観測対象の火山は50ある。気象庁によれば、活火山とは「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」と定義されている。巨大地震が来ることは間違いないが、それがいつ来るか予測できないように、活火山がいつ噴火するかということも、現代の科学では正確な予測ができない。サロンRoom51複雑系で、天気予報の長期予報や正確な地震予知ができない理由を解説したが、火山噴火もこの複雑系に属するのである。2014年9月27日、岐阜県と長野県の堺にある御嶽山(標高3067m)は水蒸気噴火を起こした。このとき山頂部にいた63名が犠牲になってしまった。実は、噴火の約半月前、火山性地震の回数が高まる時期があったため、気象庁は火山情報を出して地元自治体に注意を促してはいた。しかし、地震活動がその後収まったことなどから、警戒レベルを上げなかった。そして、当日、御嶽山は明瞭な前兆現象を伴うことなく水蒸気噴火を起こした。このように、予測は難しいのである。

火山といえば、ハワイのキラウエア火山の溶岩流が印象的である。溶岩流の正体はマグマであり、これが冷えて固まると玄武岩になる。オーナーの少年時代、手塚治虫作のマグマ大使の実写版がTV放映された。マグマ大使は少年(江木俊夫)の呼びかけによって火山の山頂からロケットが飛んできて、それが着陸するとロボットに変身する。マグマ大使はトランスフォーマーの走りともいうべきヒーローであった。手塚治虫氏の漫画は科学的にも裏付けられたものが多いが、マグマは火山から出てくる。そこまではわかる。では、マグマの正体は何か、また、なぜマグマが出てくるのか、となると説明できる人は少ない。さらに、マグマの熱エネルギーはどこから来たものか、なぜ、日本の火山は近海の海溝に平行してきれいに並んでいるのか、地震が起こると火山は噴火するのか、富士山が噴火したら現代社会はどうなるのか、何もないところから急に火山ができることはあるのか(妻の疑問)、世界最大の火山はなにか、そもそも、火山の大きさは何を測るのか・・・。これらの疑問に、サロンで答えてみたい。

オーナーはわずか5歳のときに阿蘇山に行ったことがある。記憶は薄れているが、幸いそのときの様子は8ミリカメラに収められているので、それをサロンで披露したいと思う。真夏のひととき、クーラーの効いた岡本庵で、熱い火山の話をしよう。