Room70 美術へのいざない~琳派
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サロン開講によせて
2010年にスタートした教養サロンは、いよいよRoom70に到達した。令和時代の2回目である今回は、琳派に挑む。2015年のRoom41浮世絵以来の美術である。日本画の流派としては、約4世紀間の長期にわたって一国の画壇に君臨した狩野派が有名である。しかし、オーナーはあえて琳派を先に取り上げることとした。理由は単純、オーナーが琳派とくに酒井抱一(ほういつ)の絵が好きだからである。
琳派といえば、俵屋宗達の「風神雷神図」屏風、尾形光琳の「燕子花(かきつばた)図」屏風、そして酒井抱一の「夏秋草花図」屏風が特に有名であるが、琳派には、描かれた神や動物にはユーモラスな情感があり、また、四季折々の草花、虫などの自然描写には、どこいかほっとする佇まいが感じられる。漢画にもとづきつつも、狩野派には見られない独創性、デザイン性が琳派ならではの特徴である。新しい元号「令和」が日本由来の万葉集を典拠とされたこともあり、オーナーは最近つとに「和」を強く意識する。琳派の作品は、まことに日本という国に誇りをもてる大和絵である。
興味深いこととして、琳派の由来について触れておこう。狩野派が400年にわたり専門画家集団としてその絵手本や筆法が代々受け継がれていったのに対して、琳派という流派が存在したわけではない。本阿弥光悦と俵屋宗達に強烈に影響を受けたのが尾形光琳、そして尾形光琳に影響をうけたのが酒井抱一。宗達と光琳、光琳と抱一はそれぞれおよそ100年ずつ活動時期がずれていて、互いに面識もなく、師弟関係もない。琳派とは、後世になって名付けられた純粋に大和絵の一つの様式なのである。
Room70琳派では、日本画の系譜をたどりつつ、琳派の三大巨匠である宗達、光琳、抱一の人と作品に迫る。さらに鈴木其一(きいつ)ら琳派の後継者や琳派が世界にもたらした影響についても触れる。ぜひ、ご一緒に鑑賞して欲しい。