Room68 歴史へのいざない~中国史1
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サロン開講によせて
毎年サロンでは宗教・歴史系を1つ取り上げてきたが、今年は中国史を概観する。今や世界第2位の経済大国となり、海洋進出、一帯一路、月の裏側探査など、中国の拡大路線は留まるところを知らない。特に、習近平総書記の時代になってからその動きは顕著である。中国の戦略、行動は、米国のそれとともに世界の国々に重大な影響を及ぼす。日本の外交の優先順位は、第1に米国はやむを得ないとしても、第2は間違いなく中国であろう。今も昔も変わらず最大の隣国である中国と、日本はいかに友好な関係を築き、無用な争いを避けるか。日本政府の大きな課題である。
さて、中国の歴史は長い。黄河流域で都市文明が起こったのがBC2000年頃だから、ざっと4000年の歴史である。そして、BC1600年頃の殷王朝勃興から1912年の清王朝滅亡までの3500年間、歴代王朝は興亡を繰り返してきた。王朝が途絶えるということは、血筋も途絶えることを意味する。余談であるが、日本の王朝の場合、神武天皇は伝説の存在だとしても、史実として皇統がたどれる26代継体天皇(在位507~531)から今上天皇(~2019)までの約1500年は血統が絶えていないのである。中国の歴史を知るには、王朝の興亡をたどっていくことが王道であろう。今回のサロンでは、中国史1として清王朝のアヘン戦争前までをとりあげ、それぞれの王朝における主な出来事、主な人物、制度、文化を概観する。
日本は、中国から多くを学んできた。律令制、貨幣、稲作(異説あり)、漢字、仏教や儒教の教え、箸の文化。これらは、現代の日本人の社会、生活に深く根付いている。中華思想と呼ばれる中国の伝統的思想は、「中華(漢文化)」と「蕃夷(ばんい、異文化)」を峻別して異民族を蔑視したが、同時に「漢文化」を尊重するものに対しては、「仁義道徳」をもって万人を許容しようとする「文化主義」が併存している。現代の中国の思想や行動をみても、この中華思想が厳然と生きていることを思い知らさせる。中華思想を産んだ歴史を理解することは、今の中国を理解する上で必須であろう。中国は近くて遠い国である。これを機会に、もっと中国を知るきっかけになれば目的は果たせたことになる。