Room58 音楽へのいざない~オペラ
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開講会場
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サロン開講によせて
30年ほど前、ウィーン国立歌劇場で鑑賞したプッチーニのラ・ボエームが、オーナーのオペラ初観劇である。夫婦で初めてのヨーロッパ旅行でウィーンに行ったとき、せっかくだからと現地でチケットを取ってもらい、予備知識なしに観た。オペラ歌手は数時間に及ぶワンステージをマイクなしにパワフルに歌い上げた。オーケストラは舞台手前のピットから美しいハーモニーを奏でていた。華やかな舞台セットと驚くほどの大人数による大コーラス。あの時の感動は忘れられない。オペラは、音楽、文学、美術が融合したまさに総合芸術である。それからしばらくオペラから離れていたが、日経新聞主催で2年続きのすごい企画が発表されたので飛びついた。2003年9月、ミラノスカラ座日本公演。総監督リッカルド・ムーティ―で演目はヴェルディのマクベスとオテロ。指揮者、歌手、合唱団、オーケストラから、装置、衣裳にいたるまですべてミラノから運ぶという完璧な引っ越し公演であった。翌年10月はウィーン国立歌劇場日本公演。総監督小澤征爾指揮、演目はモーツァルトのドン・ジョバンニとフィガロ。圧倒された。
歌とダンスによるミュージカルと比較することに意味はないが、オペラにはミュージカルでは味わえない圧倒的な肉声の力がある。もちろん、生演奏のオーケストラ、壮大な舞台とともに成り立つオペラであるが、なんといってもベルカント唱法による歌声が命である。オーナーの手元には、ディアゴスティーニで購入した全65作品のオペラDVDコレクションがある。収録はやや古く、劇場で鑑賞するのとは比較にならないものの、自宅に居ながら代表的なオペラを超一流のキャストによる演奏で気軽に楽しむことができるのはありがたい。
毎年12月のサロンは一人の作曲家をテーマにしているが、今年はオペラというジャンルに迫る。オペラの基礎知識、代表的作品、劇場、歴代の名歌手などについて、DVDを楽しみながら解説する。普段、オペラには関心がない人も、オペラのすばらしさの一端を味わってもらえるのでないかと思う。そのうえで、実際に劇場に足を運んで観れば楽しさは倍増するだろう。話は飛ぶが、今、世界では平和を脅かすような動きが加速している。外交による解決はなかなか難しい。国、人種を超越して皆が楽しめるオペラが、人の心に感動を与え、平和な世の中を実現するきっかけになればいいのにと、夢みたいなことを妄想している。