Room55 工学へのいざない~航空機

  • 岡本会場 2017年8月5日(土)
  • 岡本会場 2017年8月21日(火)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

国内の移動では、オーナーはほとんど飛行機に乗らない。飛行機の事故率が新幹線に次いで低いらしいことは統計上わかってはいるものの、神戸と東京間の往復なら新幹線を選ぶ。飛行機が嫌いなわけではない。いや、むしろ大好きである。特に「離陸」は一番好きな瞬間だ。シートベルトを締め、CAさんから安全の説明を聞き、前方のスクリーンに映し出されるコックピットからの前景をみて離陸を待つ。いよいよジェットエンジンが高速回転を始め、ぐんぐん加速していく。ニュートンの力学第2法則による、質量x加速度の積で表されるところの力をシートに押し付けられる背中に感じ、轟音と振動の中でパイロットに命を預ける。次の瞬間、突然機体の振動が消えてふわっと浮き上がる。機体が斜めになり、あっという間に地上の景色が小さくなる。車輪を格納するゴトンが聞こえて、無事、離陸成功。まさにドラマといえよう。

しかしである。例えばボーイング777-300は、全長73.9m、全幅60.9m、最大離陸重量297トン。この巨大構造物が空を飛ぶことに心から納得できている人は少ないのではないだろうか。オーナーとて例外ではない。理屈は一応知っている。流線形の翼を流れる空気は、上側の方が下側よりも速いために、ベルヌーイの法則で説明されるように揚力が発生する。これが重力とつりあうので浮くことができるというわけである。では、なぜ翼の上側の気流の方が下側よりも速いのか。これをしっかりと説明してもらわないと、飛行機がなぜ飛ぶのか、わかったことにはならない。実は、飛行機がなぜ飛ぶかについては、これまで誤った解釈がまかり通っていたという。また、本当はなぜ飛ぶかよくわかっていないと書いてある本まであるから驚きである。われわれは理論でよくわかっていない代物に命を預けているのだろうか。いや、そんなことはない。飛行機が飛ぶ技術は、理論的にも工学的にもしっかりと裏付けされている。

教養サロンRoom55航空機では、まずは、飛行機はなぜ飛ぶのかについて、正しいとされている理論を紹介する。ただし、そう簡単ではないので、参加される場合は覚悟してほしい。あわせて、機体の構造、エンジンの仕組み、管制システムなど、普段あまりお目にかかることのない世界をご紹介する。いろいろなメカニズムを知ることで、飛行機に乗ることが一層楽しくなること請け合いである。とはいえ、それを知ったからといって、飛行機が飛ぶことについて、心底納得できるかどうかは保証しない。まあ、理屈はさておき、航空機という人類の偉大な発明に脱帽する。