Room50 音楽へのいざない~リスト

  • 神戸会場 2016年 12月 17日(土)
  • 三宮会場 レ・ヴィーニュ 2018年6月24日(日)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

2018年6月24日にリストの特別編を開催します。下記は、2016年12月に開催されたRoom50定例サロンのときの案内です。

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2010年に始めた教養サロンも今回でいよいよ50回目を迎える。毎年12月はクラシック音楽家を取り上げることにしているが、6人目となる今回は19世紀の大作曲家でピアノの魔術師と呼ばれたフランツ・リストを取り上げる。リストといえば、美男子で超絶技巧の持ち主という印象が強い。その抜群の演奏技術やパフォーマンスで失神するご婦人を描いた絵が残っている。一年早く生まれたショパンがわずか39歳で生涯を閉じたのに対して、リストは74歳まで生きた。生涯の作曲数はピアノ曲を中心に優に800を超える。一度作曲したものに手を入れることが多かったために、オリジナル作品に加えて改定稿を含めると、その数は1000を超える。恐るべき創作活動である。リストの作品で私たちがよく聴く曲といえば、ラ・カンパネラ、ハンガリー狂詩曲、愛の夢第3番、さらにメフィスト・ワルツといったところだろう。どれも、難曲でピアニスト泣かせである。また、リストは自身のオリジナル作品とともに、同時代の多くの作曲家の作品をピアノ曲へ編曲し、ヨーロッパ中に広めている。例えば、ベートーベンの9つの交響曲についても、すべてピアノ曲に編曲している。実際にそれをCDで聞いてみると、その再現力に驚嘆する。オーケストラの大編成による演奏も、リストにかかれば、たった10本の指で88のピアノの鍵盤を縦横無尽に操って、オーケストラに負けない音楽に仕上がっている。

類まれな才能を遺憾なく発揮して、ヨーロッパ中で演奏活動を行い、1000を超える作曲をこなし、さらに、無料で多くの弟子を育てたリストの生涯は順風満帆に思えるかもしれない。しかし、現実はそうではなかった。精神的な苦悩、女性問題、子供の死などリストは生涯にわたり、悩み続けたのである。

サロンでは、リストのその波乱に満ちた生涯と重要な作品を紹介するとともに、オーナーによるピアノ演奏も少しご披露する。教養サロンを続けて7年になるが、毎回、資料をまとめる度にオーナーはある強い思いにかられる。それは、サロンで取り上げた偉大な人々の才能と努力のお陰で、私自身が本当に豊かな人生を送らせてもらっているという思いである。中でもリストはオーナーにとって別格の存在である。難曲すぎてうまくは弾けないが、リストを弾いているときのオーナーは間違いなく幸せである。