Room29 数学へのいざない~確率

確率といえば、サイコロの目の出方を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。サイコロの6が出る確率は六分の一であると教わりましたね。でも、本当でしょうか。試しにサイコロを6回振ってみてください。6は何回出ましたか?出ないこともあれば、2回連続で出たということもあるかもしれませんね。確率は本当に六分の一なのでしょうか。また、宝くじは買った方がいいのでしょうか?買わなければ絶対当たりませんよね。でも、一等なんかまず当たらない。だからやめようという人は多いでしょうね。どう考えたらいいのでしょう?これらの疑問に答え、さまざまな偶然を科学的に考えるための技術を学ぶことが今回のサロンの狙いです。きっと、人生が変わりますよ!多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

  • 神戸会場 2014年 5月24日(土)
  • 大阪会場 2014年 5月27日(火)
  • 東京会場 2020年2月22日(土)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

今年の連休の5月5日に、京都の上賀茂神社に行ってきた。そこでは、平安時代の1093年から今日まで、一度も欠かすことなく、賀茂競馬(くらべうま)という神事が取り行われている。今年は921回目だそうである。さて、今回の話題はこの競馬のことではなく、その帰り道での出来事だ。夕方、阪急の特急に乗っていたら、見覚えのある女性を見かけた。記憶をたどっていくと、10年以上前に大阪でビジネススクールの講師をしていたとき、私のクラスを受けていた女性だろうという結論に達した。声を掛けようと思ったが、彼女は私に気が付くことなく先に下車してしまったため、そのときに確かめることはできなかった。彼女は京都に本社がある有名な企業の社員だったので、私は本人に違いない確信し、10年以上前の資料を引っ張り出して会社のメールアドレスを探し出してメールしたところ、幸運にも無事に届き、そして、ご本人からすぐに返事が来た。私が滅多に行かない京都で、たまたま乗り合わせた阪急の特急電車の中で、これまた10年以上会っていなかった人を見かけたのである。さて、このような偶然は珍しいことなのであろうか。あるいは、そうでもないことなのだろうか。このような偶然を科学的に考えるための道具が、今回の教養サロンのテーマの確率である。

我々は、日々、多くの偶然に左右されて生きている。天気、電車の遅れ、インフルエンザの感染、宝くじ、カジノのルーレット、私のゴルフのナイスショット!・・・などだ。これらは、ナイスショット以外は自分でコントロールすることができない。天気は正に神頼みである。電車の遅れは、人身事故や駆け込み乗車の積み重なりなど偶然が原因だろう。インフルエンザは、どんなに自分が注意していても偶然に感染者の近くにいたことで罹ることはある。宝くじは、「この店から1等が出ました」とよく書いてあるが、しかし、当たるも八卦、当たらぬも八卦である。カジノのルーレットでは、38個の数字(1~36、0、00)のどこに入るかこれは偶然。実際にはルーレット台に微妙な癖があるので、完全にランダムというわけではないだろうが、ここではそのようなことは考えないでおこう。私のゴルフのナイスショットは、1ラウンド14回振り回すドラーバーショットの中で、ほんの数回だけ、目の覚めるような弾道が生まれる。しかし、それがいつ出るかは神のみぞ知るである!

では、神の世界はなるようにしかならないと諦めるしかないのであろうか。確かに、結果そのものは諦めるしかないが、しかし、その結果の予想については、数学の力が役に立つ。それが確率の力である。確率の正しい考え方、計算手法を学ぶことで、大げさな言い方だが人生が間違いなく豊かになる。運任せではなく、確率で判断した結果をもとに行動することで、得られる利益はかならず増えるだろう。