Room27 工学へのいざない~兵器

注) 下記の講座は終了しました

Room27のテーマは兵器であります。
私たちの周辺は決して平和ではないという認識はあるけれども、兵器について、
その中身は実はほとんど知らないというのが正直なところではないでしょうか。
正しい知識をもつことは、正しい判断につながります。
私たち日本人も、兵器の知識をしっかりともつべきときが来たと思います。

  • 神戸会場 2014年 1月18日(土)
  • 大阪会場 2014年 2月10日(月)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
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サロン開講によせて

人類の歴史は戦争の歴史ともいえるだろう。古代エジプトの時代からつい最近まで、戦争によって他国、多民族を征服し、領土を拡張し、資源を搾取し、栄華を極め、そして衰退していくというプロセスを繰り返してきた。どれほど、戦争の悲惨さ、ばかばかしさを主張したところで、世界から戦争がなくなり、真の世界平和が実現することはありえないだろう。核兵器保有国が自ら核を放棄することなく、他国に核を持たせないという論理を主張し続ける限り、世界から核はなくならないだろう。その戦争を可能にするものが兵器である。古代の石・斧から、現代の弾道ミサイルまで、その威力に大きさに違いはあっても、兵器の目的はただ一つ、敵を殺傷し、敵の施設、都市などを破壊し、相手を降伏させることである。教養サロンで今回兵器を取り上げることにしたのは、決して、戦争を肯定するわけでも、また、興味本位で兵器の性能に驚嘆するわけでもない。戦争というものが、これからも決してなくなることはなく、どこの国民であっても、いつでも戦争に巻き込まれるかもしれないという現実に対して、我々一般人が、戦争を回避するために冷静に思考し、判断するための材料のひとつとして、兵器のメカニズムや、今の軍備の現状を教養として知っておく必要があると思うからである。

オーナーが小学校2年生の秋、キューバ危機が勃発した。小学生の私にとって詳しいことはわからなかったが、そのとき大学受験を控えていた兄が、アメリカとソ連が戦争するかもしれないと言ったひとことが、幼い私を恐怖のどん底に突き落とした。当時、米ソは軍拡の真っただ中で、ソ連は密かにキューバに核を持ち込もうとしたのである。それを知ったケネディ大統領がカリブ海の封鎖に出たのは、それこそ第三次世界大戦を覚悟した大きな賭けであったろう。当時、水爆実験が盛んに行われ、日本はメガトン級の水爆が数発あれば完全に崩壊するとまで言われた時代である。だから、それからしばらくの間、私にとって、戦争は核兵器ですべて決まってしまうと思っていた。ところが、実際には、核兵器は使いたくても使えない代物である。もちろん、どこかの国が暴発的に発射してしまうということはありえないことではないが、一旦発射してしまうと、その報復攻撃により、その国は滅亡する可能性が高い。核は使うものではなく、抑止力なのである。となると、核以外の通常兵器がやはり重要ということになる。

今回のサロンでは、まずいつものように、兵器の全体像を概観する。その上で、イージス艦、トマホーク、ステルス戦闘機など、聞いたことはあるが実はよく知らないというものを取り上げ、そのメカニズムを中心に解説する。よくこんなすごいものを作ったものだとあきれると思うが、これもまた人類の性(さが)なのだろう。