Room7 化学へのいざない 元素

  • 神戸会場 2011年 5月14日(土)
  • 大阪会場 2011年 5月20日(土)
  • 四日市会場 2018年10月28日(日)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
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サロン開講によせて

(2022年8月開催に向けて)
この世界の物質はすべて原子からできている。そして、この原子の種類のことを元素と呼ぶ。人類がこれまで発見した元素は118種類である。元素といえば、かつて理科で習った周期表を思いだすだろう。オーナーの時代は「水兵リーベ、僕の船、そう曲がるシップス、クラークか」と第20番元素のカルシウムまで覚えたものである。ちなみに「そう」というのは「ソーダ」すなわちナトリウムのことであるが、今は、「七曲がる」というらしい。元素の規則性に関してはロシアの化学者メンデレーエフが1869年に質量数の順にならべて表の形にまとめることに成功した。その後、質量数の順ではなく原子核の陽子の数、すなわち原子番号の順とし、さらに、電子の配置の規則性に基づいて改良が加えられて、現在の長周期型の周期表になった。周期表には元素の秘密がすべてが凝縮されている。その秘密を解き明かすには、どうしても電子軌道に関する知識が必要になる。量子力学の基本が入ってくるが、ここは避けて通れないので頑張って理解して欲しい。

20世紀初頭に発達した量子力学によって、原子の構造、電子の振る舞いが明らかになってきた。また、元素がこの宇宙で生み出された過程も明らかになりつつある。科学者は宇宙誕生のほんの数分間で起こった出来事をかなりの精度で記述することができるようになった。その概要を知ることは、我々のルーツをたどるようで興味が尽きない。質量数8の壁は、我々の体を構成している炭素が生まれたプロセスの説明を頑強に拒んだ。謎が解けるためには1人の天才化学者の登場が必要であった。このあたりの事情にも触れてみよう。

Room7「化学へのいざない元素」の第1回講座は、2011年5月、東日本大震災での東電福島第1原発事故の直後に開講されたが、その際、オーナーは本サロンの意義は2つあると語った。1つは、本来の意義で、元素の仕組み、性質を知ることが宇宙や生命の神秘を知るためには必須であることであり、もう1つは原子力事故を正しい知識にもとづいて冷静な判断を下せるようにしたいということであった。その意義は現在でも変わることはない。その後、元素の世界で大きな出来事があった。開講当時には存在が未確定であった第113番元素から第118番元素が、2015年12月31日に正式に新元素として認定されたこと、および第113番元素の命名権がその発見者である理化学研究所の研究グループに与えられることが発表された。そして、2016年11月に正式名称として「ニホニウム」と命名された。欧米以外の国名にちなんだ元素名が初めて誕生した。日本国そして日本人にとって、大変な栄誉である。

さて、教養サロンアンコール企画第2弾は、この元素を取り上げる。これまで、宇宙・天体、量子論、鉄、金属・合金サロンでも元素はたびたび登場してきたが、Room7元素は、その原点である。いま一度、周期表の科学をじっくりと味わって欲しい

 
(2018年10月開催に向けて)
四日市での2回目の教養サロンのテーマは元素です。2011年の神戸での初回開催から7年が経過しました。その間に化学の世界では大きな出来事がありました。113番元素が「Nh ニホニウム」と命名されました。アジアの国名由来の元素が初めて誕生しました。とても、誇らしいですね。元素は物質の元となるもので、現在118種類が知られています。昔「水兵リーベ僕の船・・・」と覚えた方も多いでしょう。元素が違えば性質も全然違いますよね。鉄と酸素の違いはどこからくるのでしょうか?とても身近なものなのに、あまり知られていない元素の美しい世界にご招待します。

 
(2011年5月開催時の案内)
福島第一原子力発電所の事故で、多くの国民が放射性元素であるセシウム(137)やヨウ素(131)の存在を知ったことでしょう。そもそも、放射性元素はなぜ放射能をもつのでしょうか?いや、その前に放射能とは何なのでしょう?きっと、日頃何となく不安に思いつつもよく知らないという人がほとんどではないかと思います。報道番組での無知なキャスターや中途半端な専門家の不正確な解説を見聞きすると、国民は混乱したり過剰な不安感を持ったりすることでしょう。正しい判断には、やはり、正しい知識が必要です。それが教養だと思います。
第7回の教養講座は、まさに、旬なテーマ「元素」です。森羅万象、すべてのものは元素で出来ています。それもわずか118個の元素です。元素を知ることは、物の性質を理解することであり、物の性質を理解することは、物の価値を理解することです。元素をその生い立ちから学び体系的に理解することで、物の見え方もきっと変わってくるでしょう。金、銀、銅は周期表で同じ縦の列に並びます。そのことは何を意味するのでしょう。なぜ生物は有機物(CO2以外の炭素化合物)でできているのでしょう?鉄はなぜ地球に大量に存在するのでしょう?レアアースはなぜレアなの?元素にまつわる不思議を一杯お話します。ご参加お待ちしています。