Room60 歴史へのいざない~ギリシャ・ローマ神話

注) 下記の講座は終了しました

  • 大阪会場   2018年3月27日(火)
  • 東京会場   2019年2月23日(土)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

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キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
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サロン開講によせて

世界には神話があふれている。このサロンでもRoom28で日本の神話である古事記を取り上げたが、今回は西洋の古典的教養であるギリシャ・ローマ神話に挑む。日本人でギリシャ神話を読んだ人はほとんどいないと推察するが、ゼウス、パンドラ、ポセイドン、アテナ、ニケ、エロスなどの神々、アキレウス、ヘラクレス、ナウシカアー、メデゥーサ、アンドロメダなどの神話になった人々、さらには、ペガサス、ケンタウロス、ユニコーン、スフィンクスなどの幻獣たちの名前はご存じのはずである。また、夜空を飾る88星座のうちの半分以上がギリシャ神話にまつわるものである。ローマ神話の神はだいたいがギリシャ神話からの借り物で、例えば、ゼウスはユピテル(英語ジュピター)、ポセイドンはネプトゥヌス(同ネプチューン)、アプロディーテはウェヌス(同ヴィーナス)など、こちらの呼び名も馴染み深い。

神話におびただしい数の神が出てくるところは、日本の八百万の神に通じるところがあり、どこか親しみを覚える。そして、これらの神は実に自由奔放で非道徳的で人間臭い。ゼウスは天空神にして最高神であるが、好色でヘラという妻がいるにもかかわらず浮気心が強い。他の女神やニンフ、さらには人間の美女にまで次々に手を出しては子を産ませている。ヘラがどんなに嫉妬し怒ってもこの癖だけは治らない。実は、ゼウスを好色な神に仕立て上げたことには、理由があるが、おわかりであろうか。詳しくはサロンでお話することにしよう。

日本では中学や高校で漢文の授業で中国の古典に接するように、西欧の人々は古典としてギリシャ・ローマの文献に触れ、それを通じて神話に接するという。西欧人にとってギリシャ・ローマ神話は一般教養の範疇なのである。イギリス人やドイツ人は古代ギリシャ・ローマ文明と直接関係を持たないはずであるが、彼らにとってもギリシャ・ローマ神話は古典として受け入れられている。それは、なぜだろう。サロンで考えてみよう。

ウフィツィ美術館でヴィーナスの誕生を鑑賞するにせよ、夜空のふたご座を眺めるにせよ、ギリシャ神話を知っていると、一層味わい深いものになるはずである。グローバルな世界に生きる我々として、西欧人の教養たるギリシャ・ローマ神話は、キリスト教とともに必須の知識であると思うのである。