Room57 生命へのいざない~免疫

注) 下記の講座は終了しました

  • 岡本会場1 2017年11月11日(土)
  • 岡本会場2 2017年11月17日(金)
  • 大阪会場 2017年11月20日(月)

参加費用

6,480円(税込) 教材代含む

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

大阪会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計3,600円(税込)をお支払いただきます。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

Room57は、免疫を扱う。オーナーが小学校1年生になって間もない6月か7月、はしか(麻疹)に罹った。41℃の高熱にうなされ、全身に麻疹特有の発疹(当時オーナー宅に同居していた青木医師は「ほっしん」と言っていた)が現れ、それはそれは苦しい思いをした。担任の立花先生が見舞いにきてくれたこと、同級生が見舞いのメッセージを一人ひとり原稿用紙に書いてくれたこと、楽しみにしていた明石の海の教室に行けなかったことを鮮明に覚えている。それから、オーナーは今まで二度とはしかには罹っていない。免疫のおかげである。

免疫とは、二度目の「疫」から「免」れること。生物が地球に誕生して以来、数多の病原体と闘ってきた末に獲得した驚異のテクノロジーである。免疫といえば、多くの人は、牛痘による種痘法を確立した近代免疫学の父ジェンナー、菌体を少量ずつ動物に注射しながら血清中に抗体を生み出すという血清療法を開発した北里柴三郎が思い浮かぶであろう。しかし、免疫の分野で世界的大発見をした日本人科学者がいる。彼は、スイスのバーゼル免疫学研究所で、当時の免疫学の最大の謎を解き明かした。2万(当時は10万程度と考えられていた)しか存在しない遺伝子から、なぜ100億種類といわれる抗体が作られるのか。この謎を解明した研究者は、1987年のノーベル生理学医学賞を授賞する。もうおわかりであろう。日本が世界に誇る頭脳、利根川進氏である。オーナーは、利根川氏の業績もさることながら、その生き様に惚れ惚れする。その1、大学で専攻した化学の世界では魅力あるテーマがなく新たな新天地である分子生物学を求めて、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)に飛び込んだチャレンジ力。その2、ビザが切れて行くところがなくなったとき、紹介されたバーゼル免疫学研究所に、専門の分子生物学ができるかどうか疑問をもちつつも何とかなるだろうと腹を括って飛び込んだ胆力。その3、相手が指導教授でも真っ向から対決し、自分の考えを変えることをせず、「トネガワはほかの日本人とは違う」と外国人研究者に言わしめた直球勝負力。確かに、日本人離れした変人である。先に挙げた北里柴三郎も、第1回ノーベル生理学医学賞の最終15人候補に残っていた。選ばなかったのは誠に、残念至極!しかし、日本には利根川氏のほかにも、免疫学でノーベル級の業績を持つ研究者がまだまだ多くいる。これからが楽しみである。

免疫は、生物にとってかけがえのない強力な防衛力あるが、一方で、免疫機構が原因で発症する疾病もある。関節リウマチ、AIDS、全身性エリテマトーデスなどが代表例。また、花粉症などのアレルギー反応も、免疫がかかわっている。サロンでは、免疫研究の歴史を概観した上で、免疫のメカニズム、抗体医薬などの最新情報などについて、できるだけわかりやすく解説する。100歳寿命が見えてきた現代、これからの健康寿命を全うする上で、免疫は欠かせない知識であると思うのであるがいかがであろうか。