Room48 歴史へのいざない~城

注) 下記の講座は終了しました

  • 神戸会場 2016年 9月 10日(土)
  • 大阪会場 2016年 9月 15日(木)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

オーナーは、2015年11月、平成の大修理で白亜の輝きが戻った国宝姫路城を久しぶりに訪れた。若い時に4~5回見に行った記憶があるが、今回はこれまでとは違う楽しみ方ができた。例えば、大天守の地階から6階床下まで通っている長さ24.6mの東西2本の大柱(心柱)を触り、そしてじっくり観察した。2本のうちの東大柱は、根本の補強だけで400年以上前の築城当時から一本通しで大天守を支えている。一方、西大柱は理由が不明であったが、元々二本継ぎで作られていた。大天守はその後徐々に傾き、昭和30年頃には東南の傾斜が50cm以上にもなった。そこで昭和の大修理を行うこととなったが、西大柱は芯が腐って使いものにならないことが判明、新しく付け替えることとなったが、この際、西大柱も東大柱と同じく一本通しにすることとなった。全国探し回り、ようやく見つけた木曽檜の大木を伐採し26.4mの長さに切って山林鉄道に乗せて運び出した。ところが、運搬中に台車から外れて落下、なんと16mのところで折れてしまった。工期に間に合わせるため、やむなく、16mの部分を使い、足りない部分は、姫路近郊の神崎郡笠形神社境内木(12.7m、8t)の提供を受けて継ぎ足すこととなったのである。

 

我々にとって城といえば、まず天守の姿が思い浮かぶのではなかろうか。確かに、姫路城にしろ、彦根城にしろ、外から天守を眺め、中に入って狭い階段を上って、頂上から城下を見下ろすと、城のことを良く知らなくても、とりあえず城を見たような気になるであろう。しかし、城の基礎的な知識があれば、より味わい深いものになるはずである。縄張り、堀、塀、虎口、曲輪(くるわ)、櫓、石垣、土塁、堀切、出丸、狭間などなど、知れば知るほど面白い。なぜ、この城がこの形になっているのか、城の築城された時代背景も知る必要がある。

 

サロンでは、いつものように、城のメカニズムに迫る。城は戦国武将や大名らが、知恵を総動員して命を懸けて作った、あるいは作らされた実用的かつ芸術的遺産である。そこにはその時代を生き抜いた日本人の生き様が確かに残されている。みなさんがこれから城を見るときに、彼らの息遣いが聞こえてくるようになるはずである。