Room43 幾何へのいざない~形

注) 下記の講座は終了しました

  • 神戸会場 2016年 1月23日(土)
  • 大阪会場 2016年 1月27日(水)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

世の中には、数学を苦手と思っている人は多いだろう。小学校で学んだ「算数」までは具体的な数字の問題だったからよかったが、「数学」になると文字式、関数、座標、虚数、対数、微分積分などの抽象的なお化けが我々のキラー細胞を刺激し、拒絶反応を引き起こす。受験に必要という理由で仕方なくやらされたが、科学者や経済学者でもない限り、実社会で二次方程式や三角関数などを使った人はいないだろう。ピタゴラスの定理の証明など、なぜ必要なのかわからない。数学などわからなくても、スマホは使える。自分には関係ないと考えている人がほとんどではないだろうか。

 

オーナーは数学の専門家ではないし、数学オリンピックに出られるような数学脳を持っているわけでもない。それでも、数学は中学1年から大好きである。なぜ好きかと聞かれてもわからない。数学教師の影響があったことは否定しないが、好きなものは好きなのである。今でも書店に行けば、真っ先に数学書の新刊が出ていないかチェックする。自宅の書庫には、数学関係の書物は優に1000冊を超える。オーナーには自信をもって言えることが一つある。それは、これまでのキャリアに数学はとてつもなく役立ってきたということである。オーナーの仕事は、経営コンサルタントとして組織の問題を解決することである。そのためには、今起こっている問題を整理し、原因や解決のための仮説を立て、検証しながら問題解決の糸口を探らなければならない。それらの作業の見えないところ一つひとつで、数学が役立っている。個々に見ていては全体が見えないときの抽象化の考え方、事実から仮説を立てていくときの論理展開、複雑な関係をチャート(図)にしてわかりやすくするテクニックなど、応用例は満載である。どれほど、数学が役立ったか計り知れない。今、こうして教養サロンのオーナーを務められるのも、数学のお陰である。

 

ということで、教養サロンでも、(免疫細胞と共存できるよう)少しずつ数学のテーマを扱っている。これまでに、Room13で微分積分(2012年4月)、Room29で確率(2014年5月)の2つを開講した。今回のテーマは、幾何である。幾何とは、点、線、面、立体、あるいはそれらから成る空間図形の性質を研究する数学だ。図は文字より直感的に脳に入ってくるから、より身近なものに感じられるだろう。幾何学の基本はユークリッド幾何学である。直線、曲線、多角形、円、放物線、立方体、楕円体、などの性質をわかりやすく楽しく解説してみたい。さらに、雪の結晶や雲に見られるフラクタル図形、宇宙を記述する非ユークリッド幾何学、さらには高次元の形、例えば4次元の立方体や球に姿にもチャレンジしてみる。

 

自然は、数学の宝庫である。サロンで、その美しさと驚異を是非味わってみてほしい。