Room32 造形へのいざない~建築

注) 下記の講座は終了しました

今回の教養サロンは、建築がテーマです。ヨーロッパの旅行ツアーに参加すると、決まってツアーガイドが教会の様式がゴシック様式だとかルネッサンス様式だとか、バロック様式だとか、あるいはロココ調だとか説明してくれますが、日本人には今一つよくわからないですね。そこで、サロンでは古今東西の著名な建物についてその歴史や特徴を解説します。また、いつものサロンらしく、サイエンスの視点から、素材や工法についての基礎知識にも触れます。いつものように、御家族、ご友人のご参加も大歓迎です。

  • 神戸会場 2014年 9月13日(土)
  • 大阪会場 2014年 9月19日(金)

講習時間・参加費用

※会場別に異なりますので
 右の申込み欄をご確認ください

※終了後の交流会費用は別途

開講会場

岡本会場

三宮会場(レ・ヴィーニュ)

東京会場

申込方法

参加申込はご希望の日時を選択頂き、申込ボタンを押下して下さい。

キャンセルの場合

テキストの準備のため、キャンセルされる場合は開催日の3日前までにご連絡ください。
それ以降のキャンセルに関しては、テキスト代+送料計4,000円(税込)をお支払いただきますので、予めご了承ください。
テキストはご指定の住所宛てに郵送します。到着後、同封のご請求書記載の
パスカル銀行口座までお振込願います。(振込手数料はお客様ご負担となります)

サロン開講によせて

オーナーが幼少の頃、法隆寺は聖徳太子が建てたと教えられたとき、よくこんなすばらしい構造物を聖徳太子が一人で建てたものだと驚いたことをよく覚えている。さらに子供心に、自分はいつになったらそんなことができるようになるのだろうかと不安に思ったものである。もちろん実際に建てたのは宮大工であるからその不安は無用であったのだけれども、今でも、どんな建物を見ても、ヒトはよくこんなすごいものを作るものだと感心する。確かに、鳥も木の枝で巣を作るし、ビーバーも丸太でダムをせき止める。これらも立派な建築といえるが、ヒトのそれは、スケール、複雑さ、強さ、デザイン性などで比べ物にならない。他の動物と比べてヒトがずば抜けて優れた能力として、私は一番にこの建築の能力を挙げたい。ものづくりにあこがれているオーナーとしては、鳶職を含めた建築家は尊敬の的である。

建築には、構造力学的な側面と、意匠的な側面の両方あるところが面白い。人が安全に居住したり仕事したりする上で、必要とされる強度や快適さを満たすことは当然として、バチカンのサンピエトロ大聖堂やルーブル美術館、あるいは東京駅のように記念碑的なデザイン性が求められることも多い。そこまで大きな建造物でなくとも、私たちの住居としての戸建て住宅、マンションなども、安全性、機能性とともに、人の心に快感やインパクトを与えるデザインがある。まさに、建築はサイエンスとアートの融合であり、教養サロンのテーマにふさわしい。サロンでは、古今東西の主な建築物について歴史や特徴についてアートとして概観するとともに、素材や工法などもサイエンスとしてポイントを解説することとする。

短時間に学ぶことには限界があるものの、今回のサロンで学べば、みなさんの建物を見る目が肥えるものと確信している。オフィスビル、神社仏閣、西欧の教会などの歴史的建造物、いやいや、そのあたりの木造家屋でさえ興味が増すのではないか。それらがどのようにして作られ、どこに見るべきポイントがあるのかが分かれば、街を歩いたり、旅行したりすることが一層楽しくなること、請け合いである。